「新しいオフィスへの移転に伴い、SDGsの取り組みに則したオフィス作りを」というご依頼をいただき
環境に配慮した素材を用いること、働く人の健康に配慮し、気持ちよく仕事に打ち込めることのできる空間を提案しました。
ひとつながりの空間に全面的なリノベーションを行い、エントランスとオフィス、会議室を設置し
それぞれの空間がゆるやかにつながる計画としました。
オフィス全体へ光と風を取り入れるために、会議室との間にガラスのドアと室内窓を造作。
打ち合わせや来客がないときには開放しておくことで、風を取り入れることができ開放感のある空間となります。
大きなガラスのドアと室内の窓は、明るくリラックスした雰囲気をオフィスにあたえてくれます。
また、打ち合わせブースとオフィスそれぞれの気配を感じることができます。
訪問客との接点となるエントランスには光を通すルーバーと暖簾を設置しました。
暖簾制作を行っていただいたのは、茨城県土浦市を拠点に活動をされている futashiba248(フタシバ)さん。
化学染料は使わず地元農家から農業廃棄物を譲り受け一から染液を作り染色されています。
今回の暖簾は、笠間産の栗、古河産の人参を用いて制作していただきました。
業務中のデスクへの視線をさえぎりながら訪問客を出迎えることの出来るエントランスとしています。
また、床のリノリウムは色を変えることで、段差をつけることなくエントランスとオフィスとのゾーン分けをしています。
■建物概要■
所在地 :茨城県つくば市
【規模】
延床面積: 88.20㎡( 26.68坪)
【内部仕上げ】
床 :天然リノリウムマーモリウム・ココア
壁 :エッグウォール仕上げ
:プラネットカラー塗装
木製ルーバー:杉無垢材(八溝系県産材、SGEC認証)
暖簾:笠間産栗染、古河産人参染(制作:futashiba248)
設計:沖山素子建築設計事務所
施工:有限会社 丸斉建設